サラブレッドが大好きな女性がいました。薬剤師として病院勤務をしていましたが、サラブレッドの近くで過ごすことを求めて北海道に旅立ちました。私はその女性にシクレノンメモリーと名付けました。その頃、現役を引退した競走馬シクレノンメモリーが北海道の牧場に帰っていきましたが、その女性は自分の分身のようなその競走馬に何度も逢いに行きました。北海道で薬剤師として働いていたメモリー嬢は、馬運車の運転をしている男性と恋に落ち結婚しました。平成13年有馬記念、王者テイエムオペラオーはマンハッタンカフェに敗れました。私はテイエムオペラオーが大好きな薬剤師の女性と結婚しました。メモリー嬢は、マンハッタンカフェを搬送する馬運車の運転をしている男性と結婚しました。平成13年有馬記念、私は妻と中山競馬場にいました。栗毛のテイエムオペラオーと黒鹿毛のマンハッタンカフェ、ともに想い出に残る優駿です。そのシクレノンメモリーからメールが来ました。「御開院おめでとうございます。院長先生ですね!」。私のメンタルクリニック開院を、北海道からメモリー一家が応援してくれます。パソコンの前で想い出に耽る自分がいます。妻と息子は、先に寝室に入りましたが、2歳1ヶ月のシクレノントレジャーが「パパ、新しいお水」と言って起きてきました。冷蔵庫からミネラルウォーターのペットボトルを出して、お水を入れ替えてやります。クリニック内を走り回って叫んでいた腕白息子は、おとなしくニコッと笑って寝室に戻っていきます。パパは、しばらく物思いに耽っています。いろんな想い出が、走馬灯のように頭を駆け巡ります。幸せだなあ、ふと、そう思いました。
明日は、うえさかメンタルクリニック開院です。のんびりと、ゆっくりと、着実に、地域に根差した地域の人々に信頼され愛されるメンタルクリニックを目指します。シクレノンドリーム号、ただいま、ゲートインしました。
Cyclennon Point : 0(0) Heart & Romanticism