・・・・・金子みすゝ” の詩・・・・・
『空と海』
春の空はひかる、
絹のよにひかる、
なんでなんでひかる。
なかのお星が
透くからよ。
春の海はひかる、
貝のよにひかる、
なんでなんでひかる。
なかに真珠が
あるからよ。
Cyclennon Point : 6(2) 131107 DAY 61 Heart & Romanticism By CyclennonDream
金子みすゝ” の特色は、ものの見方においての意外性である。それは、見えないものを見透かす精神性から生まれている。
金子みすゝ" の作品は、明るいものもどこかさみしく、静かであり、悲しいものは悲しみにつき落とされるのでなく、ほの明るい。
不思議な色調「悲しみの明るさ」、これが、人々の心にあたたかく染み通る。
二つの大切な空間、空と海。水平線をはさんで空と海はなんとよく似ていることか。そしてまた、なんと異なっていることか・・・・・・。