プレシオ(precio) 9月号 VOL.59 p.24~p.27 『恐竜学最前線』
日本にも生息したティラノサウルスの姿に迫る・・・今、恐竜学は新しい時代へと突入している。日本では、かつて「国内に恐竜はいなかった」と考えられていたが、ここ20年ほどで恐竜化石が続々と出土。2014年にはティラノサウルス類に属する大型恐竜の化石が国内で初めて発見された・・・2億3000万年前から 6600万年前までの約1億6400万年にもわたってこの地球に君臨した恐竜。近年、姿形や生態の詳細が、CTスキャンやコンピュータシミュレーションなどの研究手法の進化によって、明らかになりつつある。特に進んでいるのが、ティラノサウルス・・・学術上、恐竜は「トリケラトプスと、鳥類の最も近い祖先から生まれたすべて」と定義されている。恐竜は「鳥盤類」と「竜盤類」という 2つグループに大別されている。鳥盤類の代表格がトリケラトプス、竜盤類の代表格がティラノサウルス。
ティラノサウルスの近縁種を含めたティラノサウルス"類"は、ジュラ紀(1億9960万年前~1億4550万年前)に、現在のヨーロッパで誕生したと考えられている。その後、アジアで進化し、北米へと広がっていった。北米でティラノサウルス類は巨大化し、白亜紀(1億4550万年前~6600万年前)の後期に最終形であるティラノサウルス・レックスが誕生した。アジアに残った仲間たちも巨大化が進み、モンゴルなどで大型のティラノサウルス類であるタルボサウルスが誕生した。
ティラノサウルス類の大型恐竜は、日本にはいなかったと考えられていたが、2014年、そんな定説を覆す発見があった。長崎市にある三ツ瀬層と呼ばれる約8100万年前の地層で、長さ約8cm、幅約4cmの歯が見つかったのだ。その"持ち主"は体長10mと推定される。
三ツ瀬層からは、これまで多くの恐竜化石が見つかっているが、それ以上に見つかっているのが福井県だ。日本で発掘された恐竜化石の 8割が福井県からで、新種(属)を見ても、草食恐竜のフクイサウルス、フクイティタン、コシサウルス、肉食恐竜のフクイラプトル、フクイベナートルと、5種が発見されており「恐竜王国」としての存在感を強めている。
日本で初めて恐竜化石が発見されたのは、1978年(昭和53年)、岩手県で見つかった。現在、18の道県で発見されている。
トレジャー、ただいま、恐竜大好きっ子です。自分はゴルゴサウルス(ティラノサウルスの仲間)なんだそうです。爪を立てて、顔をしかめて、ガォッ・・・・・
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塩野七生を読もう 『ギリシア人の物語』(第I巻) ~p.54
平成28年度 第4回広報・医報編集部会 平成28年7月28日(木) 20:00~20:40 東灘区医師会館 2階会議室 参加者14名